株式投資のイ・ロ・ハ>株式投資(応用編)>割安株投資法

割安株投資法


 割安株投資法とは、現在の株価が、収益面・資産面から見る企業の価値に比べて割安である銘柄に投資をする方法です。




<割安株の特徴>
 株式市場では、誰からも注目されることなく割安のまま放置される株式があります。割安株投資法は、そういった市場から見放されている割安株を先取って拾っておいて、他の投資家(一般にバリュー投資家と呼ばれます。)が買ってくるまで根気強く待つ投資法です。




<割安株のデメリット>
 割安株のデメリットは、誰からも注目され続けない場合は株価が上がっていかないことでしょう。割安株が好きな投資家に注目されて、買いつけられてはじめて株価が値上がりしていきます。ですから、注目されない場合はいつまでたっても値上がりしないリスクがまずあります。また、自分の考える割安株と他の割安株投資家の考える割安株の概念に食い違いが生じてしまった場合も値上がりしていきません。
さらに注目されるまでひたすら待ち続ける必要があります。




<割安株のメリット>
 割安株のメリットは、株価が値下がりしにくい点です。
割安株自体が市場から見放されていることもあり、株価はきわめて低い水準で放置されていますからね。株価の値下がりリスクは極めて低い状態にあります。
ですから、業績の安定しているバリュー株を狙って投資すれば、株価は上がることはあっても値下がりすることはないといった最大限にリスクを抑えた投資が可能となります。(割安株の強みはここにあります☆)





<割安株の指標>
 どういった銘柄が割安株なのかというと、PER・PBRといった指標を参考にすると良いでしょう。

⇒PERとは?
PER=株価÷一株当たりの利益

PERは株価を一株当たりの利益で割って算出されます。
PERから何がわかるのかというと、現在の株価で購入した場合、その投資額を何年で回収できるのかという計算です。算出される数値(年数)は低ければ低いほど早く回収できることになります。

PERは企業の収益面に注目した割安度を測る指標と言えますね。





⇒PBRとは?
PBR=株価÷一株当たりの純資産額

PBRは株価を一株当たりの純資産額で割って算出されます。
純資産額とは資産から負債を差し引いた部分にあたり、一株当たりの純資産額はその純資産額を発行済み株数で割ることにより算出されます。(参照:貸借対照表は財産と資金源

もし会社が事業をやめて清算・解散したら、資産から負債を差し引いた金額が株主に分配されます。そのときの金額が現在の株価よりも大きいならば割安と言えますよね?

PBRは会社の清算価値・解散価値を意味します。
一株当たりの純資産額が株価よりも大きい場合、つまりPBRにして1倍を下回る場合は割安であると言えます。

PBRは企業の資産面に注目した割安度を測る指標といえます。





<割安株の探し方・その1>
 まずは割安株をみつけることからしなくてはいけません。
割安株をみつけるにあたってはネット証券のスクリーニング機能を利用しましょう。

  
  (参考:マネックス証券

・PERで見て割安な銘柄=6倍以下
・PBRで見て割安な銘柄=1倍以下

この数値を条件にスクリーニングをかけてみました。
中には良いものもありますが、建設業やら不動産業やらが目につきます。
こういう銘柄は無視しましょう、今期予想では業績は良いのですが来期以降は微妙なはずですから。


☆PER・PBRの数値をちょこちょこと変えたりしながら、割安株を探してみましょう。





<割安株の探し方・その2>
 スクリーニング機能を使って探す方法の他に、割安株投資家さんが注目している銘柄の中から探す方法があります。
インターネット上で「バリュー投資」「割安株投資」などの割安言葉をキーワードにして検索をかければ割安株投資を実践している投資家さんのブログやHPが出てくるかと思います。割安株投資を実践している人がどんな視点で割安株を購入しているのかをチェックすれば、変な割安株を拾う可能性も下げられるでしょう。




<割安株投資を実践すると同時に試してみてほしいこと>
 低PER株と高PER株を5社ずつ用意しましょう。できれば業種が違うものが良いです。みつけたら、次に『なぜその企業のPERは低いのか?なぜその企業のPERは高いのか?』を比較分析して、自分なりの答えを考えてみましょう。
面倒な作業なんですが、自分なりの投資のヒントがきっと得られると思います。




Copyright (C) 2009 株式投資のイ・ロ・ハ All rights reserved