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貸借対照表は財産と資金源


貸借対照表からは何が見てとれるのでしょう。
まずは下の図をご覧ください。

   

これが貸借対照表のイメージ図です。
まず大きく二つに分けて、資産と負債が存在します。

資産は企業の保有している財産を表しています。
負債は企業が背負っている債務・借金にあたります。


<貸借対照表からわかること>
『さて、この貸借対照表はいったい何をあらわしているのでしょうか。』


企業がビジネスを始めるにあたって、まず必要となるのはお金ですよね?
右側の負債+純資産の部分に注目してください。

企業はビジネスを始めるにあたって、まず株主等からお金を集めます。(純資産)
そして、そのお金を担保にさらに銀行等からお金を借り入れます。(負債)

企業にお金が集まりましたね。


続いて企業がビジネスを始めるためにすることは何か?

そりゃ〜、もちろんビジネスにあたって必要となるもの、つまり土地や機械や工場を購入することです。

何かを作って売るというビジネスをしている以上、工場で製品をつくって、それを販売して企業活動を行って利益をあげていかなければなりません。つまり企業は集めたお金でビジネスに必要ないろいろなものを買うわけです。

そして、その購入した結果が資産となって表れてるんですね。


このように貸借対照表では、
『株主等や銀行等から集めたお金を何に使っているのか。』
がわかる優れた表なんです。



どんな風に優れているのか例をあげますと、
たとえば企業の安全性が図れます。

企業の安全性その@
流動資産とは一年以内に現金化が可能な資産であり、流動負債は一年以内に支払わなければいけない債務なんですが、流動資産の金額と流動負債の金額を比較して、流動負債の額以上に流動資産を保有していれば資金繰りは大丈夫そうですよね。

  一年以内に現金化が可能な資産>一年以内に返済義務のある負債
       (流動資産)          (流動負債)


企業の安全性そのA
また総資産に占める純資産の割合が大きければ大きいほど安全性が高いともいえます。なぜかっていうと、それだけ負債の額が小さいってことにつながりますからね。
純資産は「株主から集めたお金+これまで企業が稼いだ利益」で構成されています。純資産は基本的に返済義務のないお金なので、ここが大きければ大きいほど安全性が高いってのはピンとくると思います。





<オマケ 勘定科目の意味>
貸借対照表に記載されている用語の意味を理解しましょう(^^)/

【流動資産】
現金預金=現金や普通預金、つまりお金のことですね。
売掛金 =債権のことです、月末、翌月末等に回収されてお金になります。
棚卸資産=企業の販売する製品や商品にあたります。これがないと商売できない。
有価証券=株式や社債のことです。

【固定資産】
建物  =企業の持っている建物・工場などです
機械  =企業の持っている機械設備等ですね。
土地  =企業の持っている土地です。


【流動負債】
買掛金 =他社に対するツケですね。月末、翌月末等に支払われます。
未払金 =こちらも他社に対するツケです。(電気代・給料等の未払分)


【固定負債】
長期借入金   =一年以内に返済する必要のない借金です。
退職給付引当金=従業員に支払うべき退職金です。



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